農作業ワンポイント

2月

 寒い日が続きますが、2月下旬には温暖な日もあり、早春の光に恵まれます。夏秋野菜畑の土づくりを進めましょう。

  • 4月末~5月に植える果菜予定地は2月に畝立てマルチ張り
    3月、4月の降雨は、まとまった雨となるため、畑の準備ができないまま、苗が届いてしまうことがあります。1番いい条件で畝立てマルチ張りまで行い、地温の上昇を待ちましょう。
  • 緩効性肥料、速効性肥料を基肥に施用
    CDUS555(15-15-15)、IB化成S1号(10-10-10)など窒素がゆっくりと効く緩効性肥料を窒素成分の半分量入れて、残りは速効性化成肥料で適度な草勢が期待されます。
  • 基肥の施肥事例
    キュウリでは、CDUを100kg、園芸化成48号を100kg入れると、窒素成分31kgを基肥で施すことになります。追肥に窒素3kgを5回施用し1株当たり85本収穫を目指します。
  • 基肥量が多い品目はキュウリなど
    10a当たり窒素成分30kgはキュウリ、トウガラシ、スイートコーン、20kgはナス、つるありインゲン、ニガウリです。初期から勢いをつける生育を目指します。
  • 基肥量が中間の品目はオクラなど
    10a当たり窒素成分15kg程度はオクラ、シシトウ、シロウリ、つるなしインゲンです。初期は適切な草勢で育てます。
  • 基肥量が少ない品目はスイカなど
    10a当たり窒素成分5kgはスイカ、カボチャ、ズッキーニ、12kgはトマト、ミニトマト、ピーマン、マクワウリです。初期は適切な草勢で育てます。

1月

 1月末は1年間で最も寒い時期です。防寒対策に取り組みましょう。また、土壌病害を防ぐために台木の利用も視野に入れましょう。

  • 防寒、防風の簡単な手段は、べた掛け不織布
    圃場で不織布を直掛けすると、寒痛みが防止できます。また、長さ420cmの径13mmパイプをアーチ形に曲げ、加工したものを購入すると背丈の高いトンネル栽培が可能です。
  • ナスの青枯病に強い台木
    台木品種「トナムシ」にナスを接ぎ木して、青枯病、根こぶ線虫の被害を防ぎます。「赤ナス」台ナスよりも草勢が強くなります。
  • トマト、ミニトマトの青枯病に強い台木
    台木品種「グリーンフォース」「グリーンガード」をトマト、ミニトマトに接ぎ木して、青枯病、根こぶ線虫の被害を防ぎます。草勢をおとなしく育てたい場合は「グリーンガード」、草勢を強く育てたい場合は「グリーンフォース」を使いましょう。
  • ナス科植物の青枯病の症状
    高温期に、初めは茎頂部が緑色を保ったまま萎れ、夜間や曇雨天には回復することを繰り返しながら、萎れが全体に広がり回復しなくなります。被害部の基部を切断して水に浸け、細菌の白い菌泥の噴出がみられると青枯病と診断できます。
  • ナス科植物の青枯病の対策
    被害残さは可能な限り、圃場外に出し焼却処分しましょう。圃場全体の排水を良くするため、弾丸暗渠や額縁明渠を行います。根傷み防止のため深植え、肥料やけを避けます。梅雨明け前に敷き藁し、地温の上昇を抑えましょう。

12月

 本格的な低温の時期です。農作物の生育はいかがでしょうか。ビニルトンネル栽培では、換気をしながら、トンネル内の温度管理に注意しましょう。

  • トンネル栽培をして早出し
    トンネル栽培をした極早生タマネギ品種は、1~2週間程度の早出しが可能です。極早生は日長11.5時間、10℃前後で3月上旬から球の肥大が始まります。
  • アーチの間隔は60cm、被覆資材はPOフィルム
    トンネルのアーチは60cm間隔、べたつきにくいPO(ポリオレフィン)フィルムを使いましょう。風下側のすそのみを20cm上げると換気の手間が省けます。
  • トンネルの換気は、すそを開けるか穴空き資材で
    トンネルのすそを20cm上げて換気をするか、2.5cm間隔に大きくフィルムを開けたままで換気をします。丸い穴空き資材(ユーラックカンキ)の場合は、すそまで降ろしたまま換気できます。
  • 4月どりニンジン
    4月どりニンジンでは、12月中旬から2月上旬までは、密閉します。その後、35℃以上にならないよう日中(午前8時~午後3時)換気し、3月中旬まで慣らしていきます。
  • 防寒・防風の簡単な手段は、べた掛け不織布
    べた掛けの代表的な方法は、直掛けと浮き掛けです。不織布を直掛けすると、保温力はビニルトンネルより劣りますが、生育中のリーフレタスの寒痛みが防止できます。草丈の高いホウレンソウなどはトンネルに不織布を浮き掛けし、穏やかに生育を進めましょう。