農作業ワンポイント

10月

 気温は20℃を下回り、野菜は順調に生育しますが、ハスモンヨトウやダイコンサルハムシが発生しやすい時期です。品目ごとに管理を徹底し、適期防除を心がけましょう。

  • ハスモンヨトウの性質
    成虫は夜行性で、飛翔して産卵します。9月から10月に多く発生するため、大豆やサトイモの被害が大きくなります。葉裏に50~200個の卵塊がみられ、幼虫が大きくなるにつれて広がり、葉を食害してきます。小から中の大きさの幼虫は農薬が効きやすいため、散布しましょう。卵の場合はつまみ取ります。
  • ダイコンサルハムシの性質
    夏の終わりから秋にかけて被害が多くなります。成虫は歩行で移動する害虫で、手で触れたり、葉をゆさぶったりするとすぐに落下します。黒く丸みのある4mmくらいの成虫や突起のある紡錘形の幼虫が、アブラナ科の野菜に被害を与え、雑草地、石垣の隙間で冬を越します。慣行防除をしている圃場では、被害が少なくなります。
  • キャベツ類の追肥
    キャベツは、外葉が大きくなり始めます。定植後2週目に追肥1回目、結球初期頃に2回目の追肥を行いましょう。11月まではNK2号、12月からはS646を用いると良く効きます。
  • キャベツ類の防除
    定植時の殺虫粒剤の効果が落ちてくるため、コナガやアオムシ、アブラムシ、ナメクジの発生に留意し、結球始めに防除を徹底しましょう。また、一緒に菌核病の登録農薬を株元までかかるように十分散布します。
  • ホウレンソウは何回かに分けて種まき
    酸性土壌に弱いため石灰を200g/㎡播きます。10月上旬播きのものは11月中旬から下旬、10月中旬から下旬播きのものは1月から2月に収穫できmす。寒い時は、草丈20cm頃にビニールトンネルで生育を促し、草丈25~30cmで収穫しましょう。

9月

 秋野菜の本格的な栽培時期です。生育適温にだんだんと近づきます。台風への対策や野菜の生育に合わせた管理を行いましょう。

  • 台風への備え
    ・圃場周辺の排水対策を行いましょう。
    ・圃場周りに防風ネットまたは風と虫よけの役割となるイネ科のソルゴーを作付けし、強風害を回避しましょう。
    ・果菜は強風前に幼果まで収穫しておきます。
    ・誘引棚を強化しネット被覆するか、誘引ネットを使用し植物全体を下げ、防風ネットを被覆しましょう
  • 適品種を選定し、初期害虫被害を回避
    キャベツ、ブロッコリーは早生、中生、晩生のじゅんに播種します。育苗後半に殺虫用かん注、粒剤を撒くか、植え穴に粒剤を撒き、害虫の初期被害を回避しましょう。
  • ダイコン種播き時のキスジノミハムシ対策
    ・播種時に土壌へ殺虫粒剤を入れ、土壌混和します。8月下旬から9月上旬播きの早播きする時は必ず行いましょう。
    ・ホウ素入り肥料を活用し、黒芯を防ぎます。基肥は園芸化成250で1㎡当たり100g、追肥はNK2号で40g程度施しましょう。
    ・生育初期に水分不足になると、主根の伸びが悪くなる「短根」やまっすぐ伸びない「こぶ症」が発症しやすくなります。しっかり水やりを行いましょう。
    ・生育中期に高温になりすぎると、赤芯の発生を助長します。赤芯防止には寒冷紗の被覆も効果があります。
    ・高温、乾燥を和らげるシルバーマルチ、白黒ダブルマルチ(白上)を使用しましょう。土壌水分が十分な状態でマルチ張りするのがポイントです。

8月

 高温乾燥期は水不足、地温上昇が問題です。高温と乾燥を防ぎましょう。

  • 乾燥・水やりについて
    土壌が乾燥すると肥料分が吸収できず、地温が上がりすぎて根が弱ってしまいます。 また、この時期の果菜類は成り疲れで、草勢が低下ぎみです。マルチ上に敷きワラを施して地温を下げ、乾燥を防ぐとともに生育に応じて適宜かん水を行いましょう。 通路かん水は夕方に、チューブかん水は朝行い、日中のかん水は避けましょう。
  • 乾燥により生じる野菜の症状について
    乾燥により、ナスはつや無し果が発生し、キュウリは苦みが出ることがあります。適宜かん水を行いましょう。 ナス、トマト、ピーマンは乾燥すると尻腐れ症(石灰欠乏症)が発生しやすくなります。カルプラスなどを液肥として葉面散布して予防しましょう。 オクラは草勢が低下し、いぼ果や曲がり果が生じやすくなります。収穫果の下2枚程度の葉を残して、摘葉し風通しを良くしましょう。