農作業ワンポイント

1月

 1月は昨年に発生した根こぶの反省と、今年の計画を立てる時期です。

  • 豆類の根のこぶは根粒菌
    豆の仲間(エンドウ、インゲン、ラッカセイ、大豆、エダマメ)の根には、有用な菌である根粒菌がつきます。空気中の窒素を根に固定して、豆の仲間の生育を手助けする働きがあります。
  • 根こぶ線虫について(キュウリ、ニンジン、オクラ、モロヘイヤ)
    JA管内で根にこぶができる線虫の被害が出たのは、キュウリ、ニンジン、オクラ、モロヘイヤです。粒剤に農薬登録のあるものは、定植前に土へ薬剤を混ぜたことで効果を発揮しました。また、対抗植物のアフリカンマリーゴールドとキュウリを一緒に植え、3か月以上栽培したり、前作に水をためたりすると線虫を減らすことができます。
  • 根こぶ病について(ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイ)
    根こぶ病は、こぶの中に多数の休眠胞子が残り、次作以降にも害を及ぼします。アブラナ科野菜の根に病気を見つけたら、土の中のこぶができた根はすき込まず掘り上げ、圃場外で処分しましょう。薬剤の苗かん注と粉剤の土壌混和で被害を軽減できます、春におとりのダイコンの種を播いて、3か月育てて、すき込み、1か月分解させると、菌の密度が減少します。なお。土壌のpHを7.2に近づけると根こぶ病の発生が少なくなります。

12月

 ホウレンソウの品種、肥培管理、資材の有効利用について紹介します。

  • べと病抵抗性品種の活用
    べと病は、湿度があり、比較的冷涼な秋と春に発病する病害です。菌の種類は「レース」と呼ばれ、べと病抵抗性品種はカタログにR1~7などの表示がされています。
  • 春夏播きは晩抽性品種を使用
    春播きは、長日になりトウ立ちしやすいため、晩抽性品種を使います。発芽適温は15~20℃。高温期には一晩浸種し、2~3日冷蔵庫でわずかに芽出しをしてから種播きすると、畑の発芽を揃える手助けになります。
  • 後半に急速に生育する品種
    初期生育を速やかに進め、後半の生育を支える根群つくりが大切です。少量の降雨で過湿になる排水の悪い畑では、立枯れ病が発生しやすくなります。堆肥、深耕、畝立て等によって改良し、根張りを良くしましょう。
  • 酸性の土壌を嫌う
    ホウレンソウは極端な酸性土壌を嫌い、直根性で根が深く伸びるため石灰の量を2倍に増やすか、ヨウリンでアルカリ分の一部を補充しながら、リン酸分を追加して根張りを良くしましょう。
  • 発芽まで土壌を乾燥させない
    適湿で耕うん、覆土後は、均一に鎮圧します。灌水は播種後に十分行いましょう。芽が出始めたことにもう一度軽く行えば、より発芽を揃えることができます。乾燥期には、発芽直前まで寒冷紗や不織布をべたがけし、水分確保に努めましょう。

11月

 ハクサイの収穫が始まります。結球が始まったものは、アブラムシが結球内に入り込まないよう、予防防除をしましょう。

  • 8月播きの「ミニハクサイ」や極早生(60~65日タイプ)が収穫期
     ミニハクサイは、管内で最も早く収穫できる品種です。今年は。大雨の中での苗作りとなりました。来年は、屋根下や浸水防止を心がけましょう。肥料切れし始めた苗には、液肥を施用しましょう。
  • 中早生、中生(75~85日タイプ)は12~1月が収穫期
     葉が立ち上がり始めたら、アブラムシの予防防除を始めましょう。でんぷんや還元でんぷん糖化物からできた薬剤(エコピタ液剤、粘着くん液剤など)が有効です。
  • 中晩生(90日タイプ)は1~2月が収穫期
     アブラムシの予防防除は中早生と同様に行いましょう。寒さが厳しくなる前に結球を外葉で覆い、ワラで結束して、低温からハクサイを守ります。
  • ハクサイ品種は耐病性が強いものを利用
     根こぶ病の発生圃場では、根こぶ病に強い品種を利用します(65~90日タイプまであり)。べと病に強い生理障害のゴマ症や、石灰欠乏症に強い品種も活用しましょう。カタログや種袋の表示をよく見てください。