農作業ワンポイント

12月

 今年1年の反省をしてみましょう。今回はホウ素欠乏症対策を紹介します。

  • ホウ素欠乏症が出やすい品目
    ホウ素欠乏症が出やすい種類は、アブラナ科野菜、セロリ、トマト等です。ホウ素は過剰にやりすぎると、過剰害が発生します。微量要素肥料FTEやホウ砂については適正な量にとどめましょう。
  • ホウ素欠乏症の発生部位・症状
    ホウ素欠乏症の症状でよく見るものは、ダイコンの芯が褐色になる、ブロッコリーの茎に空洞があくなどです。主に新しい組織や先端部分に現れ、茎葉は硬く脆くなります。先端は黄化や小葉化し、生長を停止。茎や果実では、亀裂やコルク化が生じることがあります。土壌のpHが5.5より低いか、7.5より高い場合や、乾燥によって発生が助長されます。
  • ホウ素入り化成肥料の利用
    多く利用されているホウ素入り化成肥料は、園芸化成250(ホウ素、苦土入り)(12-15-10)です。生育初期からホウ素が吸収されるよう基肥に施しましょう。ホウ素入りでない肥料を利用する場合、微量要素肥料FTEを10a当たり3~4kgを化成肥料と別に土と混合して均一に散布しましょう。ホウ砂を水に溶かして土に散布する方法でもFTEの代わりになります。

11月

 タマネギの植えつけ時期です。品種に合わせて適期定植します。今年の夏を振り返り、来年に活かしましょう。

  • タマネギの晩生品種の早植えは抽苔の原因
    タマネギの晩生品種は11月下旬に植えましょう。早期の植え付け、暖冬や多肥などの原因が重なると、早く生長して大きく育ち、低温を感じて、花芽をつくりトウ立ち(抽苔)が多くなります。適期に定植し、標準の施肥をしましょう。
  • 太陽熱消毒
    今夏は梅雨明けが平年より10日早く、7月中旬~9月上旬に消毒に適した日数が50日間とれました。8月初旬から1か月、基肥を入れ畝立てして、透明マルチで太陽熱消毒した畝をタマネギ苗床にしたところ、草がなく生育が良好でした。来年は是非取り組んでみてください。
  • チップバーン
    チップバーンとは、急激な生長によって根からカルシウムの吸収が追い付かないことqが原因で、芯の葉の縁が茶色から黒色になってしまう生理障害です。「芯腐れ」とも呼ばれます。春や秋、暖冬の冬など生育に適した気温が続き、生育が急に早くなる生育中後期に発生しやすくなります。一部に発生したら、カルクロンなどのカルシウム剤を1週間間隔で葉面に散布し、次に展開する葉の症状を軽くしましょう。

10月

 気温は20℃を下回り、野菜は順調に生育しますが、害虫が発生します。適期防除を心がけ、肥切れしないよう適期に追肥しましょう。

  • ハスモンヨトウの防除
    昨年は9月下旬に蛾のハスモンヨトウ成虫トラップに誘殺され、10月10日頃から幼虫が発生し被害が出始めました。キャベツ、ブロッコリー、白菜などは残効性の殺虫剤で防除しましょう。
  • 蛾や蝶の仲間も同時防除
    コナガ、ハスモンヨトウは蛾、アオムシは蝶で、いずれも葉に卵を産み付け、幼虫が食害します。幼虫が小さいうちは薬剤が効きやすいため、タイミングを見て防除しましょう。
  • 定植2週間後に追肥1回目
    キャベツは外葉が大きくなり始めています。定植後2週間目に1回目の追肥、結球初期までに2回目の追肥を行いましょう。11月まではNK2号、12月からはS646を用いるとよく効きます。
  • 結球始めに殺虫剤で予防防除
    キャベツの外葉が広がり、株元に薬剤がかかりにくくなる前の結球初期に、株腐れ病と菌核病に登録のある薬剤を十分な散布量で予防散布しましょう。
  • ホウレンソウは何回かに分けて種播き
    10月上旬に播くと11月下旬どり、10月中や下旬に播くと1月どりの予定です。寒いときは草丈20㎝くらいでビニールをかけ生育を促し、草丈25~30㎝で収穫しましょう。株間は5㎝を確保します。