農作業ワンポイント

2月

 今月からは、葉物や根物の播種時期です。また、来月から多くの野菜類の播種・植え付けができるようになります。計画的に準備を行い、適期を逃さないようにしましょう。

  • 秋冬野菜が終了したら、残さをすき込む
    根こぶ病の根、白絹病や菌核病の株などは畑の外へ出しましょう。野菜の残さをすき込み、石灰窒素を10a当たり10~30kg入れて、分解を促します。青刈り緑肥をすき込むときは、石灰窒素を2倍に増やしましょう。
  • ホウレンソウ
    初夏出しの作型は、2月上旬から播種していきます。ホウレンソウは、初期生育時の双葉がスムーズに伸び、最後まで丈夫に残るように生育しましょう。
  • ニンジン
    6月出しのニンジンは、2月上旬から3月上旬が播種時期。ニンジンは、初期の潅水が重要です。こまめな管理が、割れ等を少なくすることに繋がります。好光性種子のため、覆土は薄くしましょう。
  • バレイショ(ジャガイモ)
    トンネルマルチ栽培を使った春出し早熟のバレイショの植え付け時期です。種芋は約50gのものを使用し、芽出し(催芽)して植え付けます。種芋は地下茎で茎と繋がっている反対側(頂部)に多く芽が集まっています。均等になるように切断し、極端な深植えにならないように注意しましょう。

1月

 1月は昨年に発生した根こぶの反省と、今年の計画を立てる時期です。

  • 豆類の根のこぶは根粒菌
    豆の仲間(エンドウ、インゲン、ラッカセイ、大豆、エダマメ)の根には、有用な菌である根粒菌がつきます。空気中の窒素を根に固定して、豆の仲間の生育を手助けする働きがあります。
  • 根こぶ線虫について(キュウリ、ニンジン、オクラ、モロヘイヤ)
    JA管内で根にこぶができる線虫の被害が出たのは、キュウリ、ニンジン、オクラ、モロヘイヤです。粒剤に農薬登録のあるものは、定植前に土へ薬剤を混ぜたことで効果を発揮しました。また、対抗植物のアフリカンマリーゴールドとキュウリを一緒に植え、3か月以上栽培したり、前作に水をためたりすると線虫を減らすことができます。
  • 根こぶ病について(ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイ)
    根こぶ病は、こぶの中に多数の休眠胞子が残り、次作以降にも害を及ぼします。アブラナ科野菜の根に病気を見つけたら、土の中のこぶができた根はすき込まず掘り上げ、圃場外で処分しましょう。薬剤の苗かん注と粉剤の土壌混和で被害を軽減できます、春におとりのダイコンの種を播いて、3か月育てて、すき込み、1か月分解させると、菌の密度が減少します。なお。土壌のpHを7.2に近づけると根こぶ病の発生が少なくなります。

12月

 ホウレンソウの品種、肥培管理、資材の有効利用について紹介します。

  • べと病抵抗性品種の活用
    べと病は、湿度があり、比較的冷涼な秋と春に発病する病害です。菌の種類は「レース」と呼ばれ、べと病抵抗性品種はカタログにR1~7などの表示がされています。
  • 春夏播きは晩抽性品種を使用
    春播きは、長日になりトウ立ちしやすいため、晩抽性品種を使います。発芽適温は15~20℃。高温期には一晩浸種し、2~3日冷蔵庫でわずかに芽出しをしてから種播きすると、畑の発芽を揃える手助けになります。
  • 後半に急速に生育する品種
    初期生育を速やかに進め、後半の生育を支える根群つくりが大切です。少量の降雨で過湿になる排水の悪い畑では、立枯れ病が発生しやすくなります。堆肥、深耕、畝立て等によって改良し、根張りを良くしましょう。
  • 酸性の土壌を嫌う
    ホウレンソウは極端な酸性土壌を嫌い、直根性で根が深く伸びるため石灰の量を2倍に増やすか、ヨウリンでアルカリ分の一部を補充しながら、リン酸分を追加して根張りを良くしましょう。
  • 発芽まで土壌を乾燥させない
    適湿で耕うん、覆土後は、均一に鎮圧します。灌水は播種後に十分行いましょう。芽が出始めたことにもう一度軽く行えば、より発芽を揃えることができます。乾燥期には、発芽直前まで寒冷紗や不織布をべたがけし、水分確保に努めましょう。